理性と信念
「どちらをしたほうがよいか」は理性の領分だけど、
「どちらをすべきか」は信念の領分。
前者は前提や過程に大きな間違いがなければ一致し得るけれど、後者はなかなかそうもいかない。
「どちらがいいかわからないけれど、
どちらかをしなければならないときに、
どちらをすべきか?」
一つの信仰で支配された世界なら、また別だろうけど。
さて、一般意志というものが本当にあるしよう。そのとき、信念に関わる部分はどのようにして一般でありうるのだろうか。
いっぱん‐いし 【一般意志】
《(フランス) volont gnrale 》私利を追求する個々の意志の集合(全体意志)ではなく、共同の利益のため利己心を捨てて一体となった人民の意志。ルソーが使用しはじめた用語。