だるろぐ

明日できることは、今日しない。

鈍川温泉で来島水軍の料理を堪能する

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鈍川温泉のキャラクター・鈍川まなみちゃん

確定申告の入力が済んだご褒美に、@ramusara を誘って週末は鈍川温泉に出かけた。松山市内からだるカーで北へ40分ほど、今治の手前の山中にあるひっそりとした温泉だ。

旅館に着くと、ベッドが二つ置かれたいい感じの和室に通された。ダブルじゃなくてよかったか、少し心配されたけど、そういう趣味はない。年季が入っていてちょっと軋むけれど、ぐっすり眠れた。

ノートパソコンは Surface Pro X に SIM を刺してもってきたが、どうも電波の入りがよくない。室内ではアンテナ1本、窓際でようやく3本といった具合だ。@ramusara の WiMax も当然入らないので、Pixel 3 のテザリングでしのいだ。こちらの感度は十分で、問題なく使える。まぁ、深い谷のなか、デジタルデトックスには最適な環境といえる。

夕食前にさっそく温泉につかったが、すべすべしていいお湯だと思う。すべすべし過ぎて、夕飯のときに箸を取り落としてしまったぐらいだ。色白の肌は陶磁器のようにツルツルとなり、春を一足先撮りにした桜色に染まった。

宿は15,000円のプランにしたが、なかなかに豪華だった。

なかでも目玉は法楽焼という郷土料理。

今治の郷土料理。来島水軍が戦勝の際に食べたと言われ、来島水軍料理として親しまれている。市内の店のいくつかは年間を通して提供しており、季節ごとに旬の海の幸・山の幸を味わうことができる。

法楽焼の材料は、来島海峡で獲れた鯛と今治市桜井産の車海老が基本。鯛を中心とした盛りつけは料理人の腕の見せどころ。下に敷いた松葉から、さわやかな香りが漂う。味付けは塩のみ、絶妙な塩加減は長年の経験が成せる業だ。

法楽焼 - 【郷土料理ものがたり】

焼いた石を平たい鍋に敷き、その上に焼き上げたタイ、エビ、ホタテをのせ、豪快に日本酒を注ぎ込んでしばらく蓋をする。蓋を開けたときの磯と酒の香りを想像せよ。タイの頭は頬はぷりぷり、目の周りはでろっとしていて、醤油などつけずとも絶妙な塩加減が実の甘さを引き立ててくれる。

朝ごはんもなかなかで、ご飯3杯おかわりした。居心地がよいのであやうく連泊しそうになったが、そろそろ荷物をまとめて宿を出ることにしよう。