『第五幕のど真ん中で死ぬ奴がいるものか!』
ぼくたちは生を即興に演じなければならないという、ハードな運命にあるのだ。
ぼくたちは役を仕込まれていない役者だ。
シナリオもなければ、
何をしたらいいかそっと耳打ちしてくれるプロンプターもなしで、
気がついたら舞台に突き出されている。どうするかはぼくたち自身が決めなくてはならない
『ソフィーの世界』(わたしたちの時代――自由の刑に処せられて)
周りをキョロキョロするだけで舞台を終えたり、舞台袖に隠れて幕が降りるのを待ったりするヒトがほとんどなんだろう。
だったら、どうせ舞台に立つことを余儀なくされるなら、笑われてもいい、自分だけのダンスを踊ってみたいとも思う。まぁ、そのためには先ず「舞台になっているんだ」という自覚が必要なんだな。