4月13日:四国カルスト~室戸岬
実は納車されてから一回もルーフをあけたことがなかっただるカー、こと My S660。本当は GW 進行で遊びに行ってる暇などなかったのですが、「ピコーン! 気分転換に、旅館にこもって仕事をすればいいんじゃね?」と思い立ち、その日に宿をとって室戸岬に立ち寄りました(なお、結局仕事はしなかった模様)。
初給油
最近、睡眠サイクルが完全に破綻しており、
- 19:00 ~ 24:00 のうち4時間ぐらい
- 翌明け方~昼
の2回に分けて寝るようになっています。睡眠時間の合計では8時間、下手したら10時間寝ているのですが、どうもスッキリしない。その日も、夜中の 1:00 に起きて、ゲームしたり、調べ物をしたりして、朝の 5:00 ごろの出発しました。
当然、こんな時間に出て室戸岬についても宿なぞ開いてるわけがない。そこで四国カルストを経由することにして、松山市から南下していきます。燃料がほとんどないのに、ガソリンスタンドがあいてねぇ……やっとこさ、一軒発見したので、そこで給油しました。だるカー納車後、最初の給油です。燃費は 350.4km / 21.97L = 15.95 km/L で、まぁ、ちょっと悪めかなって感じ。もう少しエコドライブを心掛けねば。
久万高原 → 四国カルスト
久万高原町には初めて行ったのですが、マジで高原なんだな。気温は 1℃ にまで下がり、ヒーターがあるとはいえ、防寒具なしのオープンカーはかなり厳しかった。S660 ってシートヒーターがないんだなぁ……。
濃い霧の中、国道33号線を捨て、細い峠道に。だんだん道が険しくなって、すれ違いが困難な状況に……幸い早い時間だったせいか、対向車は1台だけで、それもこっちが広いところで待機して無事すれ違いができましたが、少し広いところに出るたびに木々の間、ミラーの端に対向車がいないことを確認してダッシュ!――というのを繰り返していたので割と疲れました。何回シフトチェンジしたろう?(笑
でもその甲斐あって、素晴らしい光景を目にすることができました。
今度はバイクできたいですね! キャンプでもしようかしら?
国道439号 → 国道197号 ~ 国道55号 → 室戸岬
普段ならお眠の時間なのですが、気張って運転。須崎へでて、高知道に乗り、室戸岬を目指します。途中、「酷い道(こくどう)」とも呼ばれる 439号線 も通ったのですが、幸い、この区間はマシな部類だったみたい。愛媛側よりも峠はヌルく、車で行くならこっちからの方がいいなと思いました。
そのあとは、国道197号(行くな)へスイッチ。須崎の町でご飯食べられないかなぁと迷子になったり、「高知道よりも下道だよな」と謎の県道に足を踏み入れたら、途中から落ち葉だらけ(← 昨秋から誰も足踏み入れてないのか!?)のクッソ狭い道にはまりかけて引き返したりと、アドベンチャーを楽しみました。――小ぶりな S660 じゃなかったら延々とバックして転回するの、厳しかったかもしれない。
ほんとは高知でいいご飯を食べたかったのですが、探すのが面倒になり、南国 SA で普通のカツオ丼を食べて落ち着きました。
I'm at たのたの温泉 in 田野町, 高知県 https://t.co/3mw5ihSOUR pic.twitter.com/RV8QL9OaOR
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
ついでに、奈半利のあたりでお風呂にも入りました。介護施設併設の銭湯で、湯上りに畳の上でゴロゴロできなかった&露天風呂がない以外は、まぁまぁ、よかったです。寝風呂でずっとゴロゴロしたった。
室戸岬&岬観光ホテル
I'm at 中岡慎太郎像 in 室戸市, 高知県 https://t.co/o0CpD6Y8J9 pic.twitter.com/NSFOafaKDN
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
14:30頃、室戸岬到着。でっかい中岡慎太郎の像が立ってました。
室戸岬ってこんな感じやったんか。イメージと違うな pic.twitter.com/sxPhfr1pyS
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
室戸岬ってもっと海岸に突き出て、切り立った崖のようなのを想像していたのですが、割とまるっとポッコリ、海岸には岩がゴロゴロしていて、イメージと違うところでした。岩に座ってしばしぼーっとする。
もうホテルにしけこんでビール飲んで、お昼寝したい気分でいっぱいだったので、今日の活動はここで終了! って感じだったのですが、@shibayan が展望台はぜひ見ておけというので、スカイラインをたどって山頂へ上ってきました。めっちゃ高いところを走るので、金玉がひゅんひゅんしました。
完全にはめられた気分や pic.twitter.com/JmieWL7l1u
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
山頂の展望台は景色もさることながら、ネコがたくさんいてよかったです。
室戸猫 pic.twitter.com/KTaFD0hKQz
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
15:00 過ぎ、ようやく宿に到着。
見かけほど中身はヤバくない (@ 岬観光ホテル in 室戸市, 高知県) https://t.co/yEQumyd8vU pic.twitter.com/nWPMdDN1Bn
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
足場の残った古い建物で、若干不安になりましたが、なかは落ち着いた和風旅館といった面持ちで好きです。この辺りは台風が大変なので、古い建物のメンテナンスは大変でしょうね(案内された新館の方ですら、昭和30年代の建築との由)。
おかみさんは気さくな方で。ちょっとしたミスはあったけど(出されたお茶がお湯だったwww)、むしろそこが笑いのツボになってしまった。ごはんも地元でとれたお米に、小夏というこの時期に取れるミカンなどを出してもらって、大変満足でした。どうしようかな、今日は一日雨みたいだし、延泊してゴロゴロ、じゃない、仕事をしようかなという気にもなっています。
おまけ
もやしなので、オープンカーで一日走っただけで日焼けした pic.twitter.com/9cMEydjwB2
— ジェンダーフリーやなぎ (@daruyanagi) April 13, 2019
4月4日:プロ生ちゃんの「辛辛つけ麺」を食べてみた
「プロ生 辛辛つけ麺 広島流 赤唐辛子胡麻入 2人前」が発売されたので、オンラインで注文。さっそく食べてみました。
ちなみに価格は550円(税込み 594円)。2人前入ってるのでそれほど高くはないですが、送料が 1,080 円かかります。オンラインで買うときはオリオスペックで水冷パーツかなにかも一緒に買うといいと思います!
内容
パッケージには半生中華麺(110g)と具、たれがそれぞれ2人前分入っており、製造は業務用麺の製造・販売をしている有限会社なか川が担当しています。
自分はよく知らなかったのですが、辛辛つけ麺広島流というのがベースのようですね(今度広島行ったら食ってみよう)。
広島発祥のつけ麺として、人気の高い商品。
広島つけ麺の特徴は、ピリリと辛い赤だれです。この辛さと旨味が調和された絶品のたれに、じっくりと熟成させながら冷風乾燥させた半生中華麺をつけてお召し上がりください。
3~4分茹で、冷水で水洗いし、茹でキャベツ、チャーシューや湯ぬきした豚肉、鶏肉、もやし、ねぎ、ゆで卵などを盛り付けて、たれに添付してある胡麻を入れ、もっと辛さの欲しい方は添付の一味唐辛子を入れて召し上がって頂けば、一流店のつけ麺が味わえます。
辛辛つけ麺広島流/麺の製造販売 なか川
調理は親父に任せました。チャーシューは別添えなのですが、素人にしてはまぁまぁおいしそうに見えます。麺の茹で加減はふつう。今回は冷製にせず、ザルで湯を切っただけです。
付属の辛い粉は……最初は辛さを調整しようかなって思ったのですが、めんどくさいので全部だばーっと入れてしまいました。
辛辛魚などで鍛えたせいか、全部入れてもそんなに辛くない感じ(翌日、お尻の穴が燃えるように痛くなることもない)。安心して食べられると思います。
お味の方は――確かに冷たい方がいいかな? って感じですね。うまく表現できませんが、熱々をフーフーして食べたいっていうより、つるっと爽やかに食べたい感じです。食欲の減退した夏にはピッタリなんじゃないかな?
もともと、ラーメンはつけ麺の方が好きです――ビールを飲むので、具をアテにできるのがいい。つけ汁が冷めるのはアレですが、もともと猫舌なので、あまりマイナスにならないんですよね。冷たいつけ麺なら、冷めるのがマイナスになることもない。
個人的には結構好きな味だし、送料の問題さえクリアできれば、夏にリピートしてもいいかなぁって思いました。
3月30日:宇和島
S660 が納車されて初めての週末、親父を連れて宇和島へ行ってきた。
海沿いを走り(めっちゃきもちいい)、まずは八幡浜で腹ごしらえ。ちゃんぽんで有名なロンドンにいってきた。
I'm at ロンドン本館 in 八幡浜市, 愛媛県 https://t.co/cMP9pZTssm pic.twitter.com/0XUsCV33bE
— Beautiful Harmony やなぎ (@daruyanagi) March 30, 2019
八幡浜は何回かきたことあるけど、ロンドンにきたのは初めてかもしれない。割と普通の洋食屋さんって感じ。
世に聞く八幡浜ちゃんぽんは……割と普通かな? でも、変に気取ってないから毎日これでもイケるな。お値段も確か500円ぐらいだった。実はちゃんぽんよりも他のお客さんが食ってるメニューが気になってしまったので、今度行くときは違うものを頼んでみようと思う。
おなか一杯になったところで、再び南下。西予市を抜けて宇和島へ向かう。
宇和島城は相変わらずのぼるのがだるくて、翌日はふくらはぎが筋肉痛になってしまったが、頑張った甲斐はあって、桜が大変キレイだった。
前回きたときと違っていたのは、VR で 360 度写真が見れるようになっていたこと。Oculus Go だか何かが置いてあって、装着すると天守閣からの眺めを VR で体験できた。小さな女の子が割と喜んでいたのがほほえましい。もちろん、VR ヘッドセットはあまり子どもにはよろしくないので、長時間の利用を避けること、保護者同伴で利用することといった注意書きは書いてあった。ちゃんとしてる。
夕飯は、宇和島の町を散策して、適当な居酒屋でたべた。
きびなごおいしゅうございました。
お通しいける、美味しいと思われ (@ 氏の家 in 宇和島市, 愛媛県) https://t.co/vRL5QcABbB
— Beautiful Harmony やなぎ (@daruyanagi) March 30, 2019
4月3日:愛媛県議選の事前投票
週末、松山にいない予定なので、今日は少し早めに仕事を切り上げて、県議選の事前投票に行ってきた。今週、外出たの初めてかもしれない。運動のため、フジグランまで歩いて行ったのだけど、太陽がまぶしかった。ところどころ桜が咲いていて、春だなって感じ。
ベスポジ臭くね? ちょっと待機してみるわ、通報せんといてな pic.twitter.com/Ro9Gs3zZZd
— だるやなぎ@平成婚を諦めない (@daruyanagi) April 3, 2019
途中、いい感じに桜が咲いているスポットを見つけたので(古町の駅のすぐそばだよ)、伊予鉄と一緒にバシャッと撮れないかなぁ、と思って少し陣取ってみた。
伊予鉄〜 pic.twitter.com/68Jeb0MzHv
— だるやなぎ@平成婚を諦めない (@daruyanagi) April 3, 2019
不審者として通報される前に写真を撮ることができてうれしい。
今回の県議選は争点がよくわからないので、だれに投票していいか、だいぶ困った。とりあえず、原発ゼロとか言ってる人は除外――あんなもん、止めててもカネ食うんだから、動かしながら縮小の方法を模索すればいい。政党に入らない、入れない、オトナの事情で所属を名乗れない「無所属」にもいれない。政党には政治家個人の勝手を掣肘したり、党内で議論を重ねて政策を熟成させるといった役割がある。そういうものを軽視したヒトにはいれない。あと、変な党に所属している人にも入れない――などと候補を原点方式で絞って、あとは「名前の並び順的に一番不利そうな人」にいれた。ほら、投票先を書くときに名前の表を見るけど、右上とかって票が集中しそうじゃない?(最高裁のアレで右端に票が集まるのと一緒) ああいうのちょっとかわいそうなので。
自宅に帰ることには、投票した政治家の名前を忘れてしまっていて、これでいいんだろうか(いや、よくない)などと思った。もうちょい勉強しないとだめだよな。反省。
新しい元号について
【お知らせ】新元号は「令和」に決まりました。
— 首相官邸 (@kantei) 2019年4月1日
最初聞いたときは「厨二くさいな」と思った。漢籍にあたってもこのような言葉はあまり見当たらないだろう。けれど、いわれを聞いて「なるほど」とも思ったし、「なかなか悪くはないな」とも感じた。
しかし、この高揚感はなんだろう。新しい元号が発表されただけだってのにね。次の時代をよい時代にしようと、みんなが一体になるのを感じる。それは束の間のことであるとはわかっているのだけど、そういう機会があるのは悪くない。
元号変わるだけでなんか気分一新されるし、
— だるやなぎ@平成婚を諦めない (@daruyanagi) April 1, 2019
・地震やばい……元号変えとこ……
・変な亀ゲットした、改元や!
みたいなノリ、ちょっとわかってきた
翻って思い返してみるに、昭和から平成になるときはこんな感じではなかった。自分はまだ小学校に上がるか上がらないかって頃だったと思うが、たいへん陰惨な雰囲気だったように思う。TV はどのチャンネルにでもかならず、陛下の容態を伝えるテロップがついていた。それが何を意味するのかは正直あまりよくわかっていなかったが、祖父を病院に見舞うと、こういう数字をたえず表示する機械に繋がれているのは目にしていたし、要するに「死が近づいているのだな」というのは嫌でも分かった。
それはあたかも、一人の老人が置いて死にゆくのを、皆が固唾をのんで見つめているようだった。助かってほしいと願う人間、いつまで持つかなと思う人間と、さっさと終わらないかなどと考える人間、さまざまだったろうと思う。
昭和天皇が崩御されたのは、正月明けだったと記憶している(あえて古いことを調べず、記憶に頼って書いているから、間違っているかもしれない)。というのも、町内会の凧揚げ大会が中止になったからだ。当時住んでいた大阪で、凧を存分に挙げられる場所は少ない。なので、普段は入れない中学校の校庭を貸し切って凧を揚げられるのはちょっとした楽しみだったが……あと、幼稚園で女性の先生が泣いていたのを思い出す。自分は泣きはしなかったが、なんとなく悲しい思いをしたのは印象強く残っている。
だから、今回、今上陛下が譲位をご決断されたのは大変よいことだったと感じる。慶弔をわけることで、純粋に新しい時代の到来を喜ぶことができる。
昭和の最期は踊る雰囲気じゃなかったから、これはこれでいいのかもね / “新元号、平成最後の日から徹夜で踊りで祝おう 無礼講?:朝日新聞デジタル” https://t.co/WPLPRpuxQ7
— だるやなぎ@平成婚を諦めない (@daruyanagi) 2019年2月18日
一方で、改元詐欺なるものが多発していると聞いて「なるほど」とも思った。前回の改元でどうだったかはあまり覚えていないが、そういうことが話題になった記憶はない。もしあれば、世論が許さなかったろう(犯罪すらも自粛ムードだった!)。今回はそこら辺が緩いので、悪い人たちが跋扈しているというわけだ。何ごともいい面、悪い面があるものだと感じる。
まぁ、それはともかく――自分のようなものが宸襟を察するのは憚れるが、今回の譲位・改元は前回の轍を踏みたくないというお心から出たものだろうと思う。
にもかかわらず、Twitter では新しい元号を早く発表しないこと、それによってシステムのアップデートが進まないことを批判する声が多く聞かれた。Twitter を使う人は IT エンジニアが多いし、自分もそういう系統の人を多くフォローしているから仕方ないところもあるが、目に余るポジショントークだと思った。
そもそも、生身の人間1人の生死で左右されるシステムなんてものは、設計そのものが誤っている。今上陛下は健康に恵まれ、平成という元号は結果的に30年以上続いた。しかし、30年間も続くなんていう保証はどこにもありはしなかった。改元はいつ起こるかわからないということは容易に想定できるのに、これまで手を打たずにいたのはどういうことか……まぁ、これはエンジニアよりもマネージャー、経営者に責任があると思うが。
そもそも、元号というのはわりと緩い制度だ。古い時代、新しい元号が制定され、それが津々浦々にまでいきわたるには相当の時間がかかったろう。なので、かつては即日改元ではなく、踰年改元(年をまたいで改元すること)、踰月改元が一般的だった。そう思えば、「平成31年」が2019年いっぱいまで使われたからといってどうだというのだろう? 5月1日の改元までに、なにがなんでもシステムの改修を間に合わさなければならないという強迫観念はどこからきたのだろう?
かつては元号が決まり、それに合わせてゆるゆると社会が変わっていったのに、今では社会が元号の決定を急いている。そういう逆転現象に自分は強い違和感を感じたし、それを強いる社会やシステムの傲慢さも感じた。なぜ IT システムの都合で元号が左右されなければならない? 互いに譲歩するのはありだと思うが、もともとあまりよくない設計にしておいて一方的な主張だなぁ、とちょっと思っていた。
元号ってのはそういうもんだし、システムが変わるべき(現実的には歩み寄りするのが正解だけど
— だるやなぎ@平成婚を諦めない (@daruyanagi) 2019年1月9日
一方で、今回の改元で踰年が十分に議論されなかったのも不思議に思う。そっちの方が伝統(?)に即しているし、「元号を公表して皇太子さまは即位するが、新元号を用いるのは年明けから」という運用の方がなにかと都合がよかったのではないだろうか。そこはエンジニアたちの言い分ももっともだと思う。今回はあまり例のないことで、譲位の是非、実際のプロセス等、論じるべきポイントが多かったせいもあり、伝統と調和したより合理的な在り方を深められなかった。そういった点は、次回につなげないといけないなと感じる。
あと、話のついでにもう一つ言うならば、なぜ新しい元号をわざわざ国書からとったのだろうか。それ自体に反対はしないのだけど、いまさら漢籍からではダメだというのがわからない。どうせ万葉集だって漢籍の影響を受けているのに、頑なに国書にこだわるのはなぜだろう。なんなら、「直接は国書からとったけど、この漢籍にも由来している」みたいな玉虫色的表現でもよかったと思う。あえてそうしなかった――博覧強記な選者のこと、それぐらいは知っていたはずだ――ところに国粋的な流れを少し感じて、自分はゆるく安倍首相を支持している側だけど、ちょっと不安を覚えた。
そもそも、日本が独自に元号を用いているのは、中華文化の影響下にありつつも、その支配は受けていないという矜持からだと自分は思っている(かつてはベトナムなどがそうであり、朝鮮はそうではなかった)。先進的な文化は取り入れるが、支配はけっして受けない。だから、「元号が漢籍由来なのは恥ずかしい」などという考えにはくみしない。むしろ、独自の文化を保持しつつ、中華文明にも造詣が深い――しかも、ちゃんと消化・昇華している――だなんて、誇れることじゃないか。「令和」という新しい元号に親しみを感じるのも、その点で実に日本らしい元号だと思うからなのだけど、そこへ逆に中国文明との断絶を誇示しようとする勢力がいることに危惧を覚える。
穿った見方をすれば、これは日本の現状を反映しての動きかもしれない。今の日本は軍事的な自立を米国に奪われた状態だが、それを元号が漢籍に由来していること・縛られていることに投影し、その脱却を志向している……そうとれなくもない。元号を国書からとるのは、自立を志向していることの現れというわけだ。まぁ、いずれはそうなることに賛成だし、そのためには憲法9条も変えていかなければならないだろうけど、元号はもっとそういう「キナくさい」話とは完全に切り離して、みんなで「いいねー(#^.^#)」といえるものにしておけばいいんじゃないかと感じた。
ともあれ、新しい時代が始まる。平成という時代は昭和の残滓を拭うので精いっぱいで、なかなか上向いた話がなかったが、次の時代は今の子どもたちに笑われないような、みんなで「前の時代よりよくなったね」と言い合えるような時代にしたいなと個人的に思っている。
2月19日:Amazon プライム ワードローブで靴を選んでみた(これは結構お勧めかもね!
うちの家の靴箱には靴が結構あるのだけど、実は自分のものはあまりない。ほとんどが親父ので、自分のといえば
- 黄色いカジュアル目の登山靴:アウトドアショップで買った。土踏まずが盛ってあって、偏平足な自分にはかなりいい。確か3.5万円ぐらいしたけど、5年ぐらい履いてる
- 黒い革靴:スーツを着るときのために。履くときつま先をトントンやるので、結構傷がついているあたり、靴に頓着のない自分っぽい
- 黒い……なんていうの、普通の靴:かかとのダイアルを回せば紐が締まる。登山靴より前に買った、10年選手。下手したら15年ぐらい履いてる……サブだからってのもあるけど、さすがにそろそろお役御免か
- 雪駄:和装用。ウレタン底の安い奴だけど、滑りにくいので愛用してる
- 下駄:和装用。とはいえ、なかなか履かない
- スポーツサンダル:ダンロップ製、夏場はずっとこれ。作務衣にあわせるときもある。たまにこれでバイクも乗る(足の肉でシフトチェンジしないよう少し気を遣う
- ライディングブーツ:バイクのるとき用
の7足、日常的に履けるものは2足しかない。しかもどれも5年以上履いていて、さすがに新しいのがほしいなーとずっと考えていた。
あと、実はこいつらに加え、東京の実家にはもう一足置いてある。松山 → 東京にいくときはスーツ+革靴のことが多いのだけど、日常用の靴までもっていくのは荷物になるので、もともと一足置きっぱなしにしているのだ。その靴が割と履きやすくて気に入っているのだが、なんという靴なのかわかんなかった。
で、たまたまネットを徘徊しているときに見つけたんだな、それ。どうやら「ジャングルモック」というシリーズらしい。そうか! 俺が履いていたのはジャングルモックだったのか!! スポッとはけて、足にフィットする、いい感じのアレ、ジャングルモックっていうんだな!?
――で、さっそく Amazon で買うぜー、買っちゃうぜーって雰囲気になったのだが……いろいろ種類があるのな。自分が履いているのは一番ベーシックなモデルらしいのだが、そのほかにも革っぽい外装のやつとか、紐のついたやつとか、いろいろあるっぽい。いろいろ試着できたらいいんだけど……と思っていたら。
prime wardrobe っていうサービスがあるらしい。いろいろ取り寄せて、気に入ったのだけ手元に置いて、返送するまでを一括で面倒を見てくれる。もちろん、おカネがかかるのは手元に置いたブツだけで、送料はかからない(Prime 会員である必要はあると思う)。さっそく気になったジャングルモックとその仲間たちを適当に召喚してみた。
どや! 並べてるだけでうへへってなるなw
返送用の箱と伝票もちゃんとついていて、至れり尽くせりだ。ほんとうにクロネコがきたついでに梱包した商品を渡すだけで返送が完了してしまった。ぜいたくを言うならば、伝票に宛先だけじゃなく、差出人も印刷してくれていたらいいんだけど……そこまでの手抜きは求めすぎか。
ちょっと先走り過ぎた。今回取り寄せてみたのは、この3足。ほんとうはもっと一度に取り寄せられるみたいだけど……後述する理由でそれはやめておいた方がいい。
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エントリナンバー01、実家にもあるベーシックな奴。足の大きさ通りのサイズを頼んでみたけど、ちょっと足の上に圧迫感を感じる程度で、ジャストフィットだった。この程度なら履いてるうちになじむと思う。相変わらずヒモもないくせにスポッと履けて、脱げにくい。どうなってんだろうな、これ。
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エントリーナンバー02、ヒモ付きのやつ。靴紐はただのお飾りな感じで、ベーシック君と大きな違いはない。スポッと履けるジャングルモックに靴紐を付けるってのは、なんかいろいろスポイルしている気もするが――ベーシック君のときに感じた圧迫感はないかな? 上がオープンになっているからだと思うが、見た目もさることながら、履き心地は一番気に入った。
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エントリーナンバー03、革っぽい君。正直なところ、履き心地はベーシック君と違いを感じない。けど、んー、革だしちょっとフォーマルなシーンにも合うかなって期待したけど、そうでもなさそうな感じ。悪くはないが、今回は買うのを見送ろうと思った。
――というわけで、エントリーナンバー02 のヒモ君を買うことにしたのだけど……なんかね、手元にあるとそのまま置いておきたくなるんだよね! もともと靴がなさ過ぎて買うわけだし、2足ぐらい買っちゃってもいいかなー、ローテーションできるしなーとかいろいろ考えだすうちに、エントリナンバー01のベーシック君もほしくなった。
結局、送り返したのはエントリーナンバー03の革っぽい君だけでした。なるほど、そうやって余計なものも買わせるのだな……プライム ワードローブ、恐ろしい子!
追伸
ナンバー03君は、無事送り返されたようだ。
タイムライン的にはこんな感じ。
- 2月9日(土) 19:33:注文の確認メール
- 2月10日(日) 18:24:発送メール
- 2月12日(火) 17:11:お届け完了メール(配達完了翌日より、プライム・ワードローブの7日間の試着期間が始まります)
- 金曜日ごろ、返送処理
- 2月17日(日) 0:09:試着の終了確認メール(プライム・ワードローブの試着期間があと2日で終了します。火曜日, 2月 19日までに購入・返送手続きを完了してください。)
- 2月17日(日) 3:51:返送確認メール(プライム・ワードローブの商品をご購入いただきありがとうございます)
- 2月17日(日) 16:26:受領確認メール(プライム・ワードローブの返送商品を受領しました)
返送ボックスを近くのローソンまでもっていったのだけど、「ゆうパックしか扱っていない」といわれ、すごすごと荷物を抱えて帰る羽目になったので、皆さんはお気を付けいただければ、と。
あと最後に、一番古い靴さん、今までありがとうございました。まだ履けそうだけど捨てるのは少しもったいなかったけれど……よくみたらあちこちちょっと剥げてたり。お疲れさまでした。
2月25日:八幡浜 → 松山
バイク旅行の3日目。
とはいえ、前日に寿司食べて早く寝て、早朝、暗いうちに宿を出て、そのまま松山に帰っただけ……。
このルートは「夕やけこやけライン」と呼ばれているらしい。できれば朝日を拝みたいと思っていたけれど、西に向いていることもあり、本当は夕やけの方が美しいのだな。ちなみに、青春18きっぷのポスターで有名な下灘駅もこの通り沿いにある。ポスターに採用されているぐらいなのだから、景色については言わずもがな、大変美しい。
スマホの写真ではよくわからないが、道の駅「ふたみ」からは遠く、大都会・松山を望むことができる。ただし、この道の駅は恋人の聖地にもなっている。独身無職の中年おっさんが近づくと、高校生カップルのまぶしさに殺される恐れがあるため注意が必要だ。
あと、伊予長浜で「肱川あらし」っぽいものにも出会えた。
肱川の河口を霧が雪崩下りてくる感じ。その日の霧はそんなに大した規模ではなかったけれど、それでもなかなか幻想的だと思う。展望台もあるらしいから、そっちからも見てみたいもんだ。
ちなみに、肱川あらしはいつ出るかわからないので予報サイトもある。
なにはともあれ、八幡浜から長浜に出る道も含め、このルートは大変気に入った。この前の S660 の納車のときもここを走ったが、なかなか良いものだと思う。
3月25日:S660 が納車されました
この前衝動買いした S660 がようやく納車されました。
最初は3月9日が納車日だったのですが、2週間余り遅れちゃいました。
だるカーはもう納車されない
— しばやん (@shibayan) March 16, 2019
だるカー、未確認で進行形
— 蜜葉 (@mitsuba_yu) March 16, 2019
だるカー、概念になりつつあるよ
— if 文を華麗に操るだるやなぎ (@daruyanagi) March 6, 2019
もう納車されないんじゃないかと心配しましたが、一安心です。
だるカー、非実在自動車だとばかり……
— さくさん (@ch3cooh) March 25, 2019
だるカーはあったんだ!! pic.twitter.com/5LrFgQk7KY
— if 文を華麗に操るだるやなぎ (@daruyanagi) March 25, 2019
ホンダのディーラーさんには記念撮影してもらうわ、お花をいただくわで、なんか面はゆい感じ(ありがとうございます!)。写真はフォトスタンドに入れてもらったので、書斎にでも飾っておこうかと思います。
だるカーのスペック
いつの間にか だるカー という愛称が定着してしまいましたが、彼のスペックはこんな感じです。
- S660 ベータ(2018年式、JW5)
- ホワイト、6速MT
- メーカーオプション:なし
- ディーラーオプション:トップキャリア、ETC
買ったときはローンを組みたくなかった(フリーランスなので通らない恐れがある)ので、グレードとオプションはかなり抑えめです(価格は乗り出しで 240万弱)。その代わりに、社外品のナビ+デジタルルームミラー(納車時取り付け)と、iPad mini ホルダーを装着しています。
だるカーのシステム pic.twitter.com/kZJihISI8n
— if 文を華麗に操るだるやなぎ (@daruyanagi) March 25, 2019
どちらも使い勝手は上々で、なかなかいい買い物をしたと思います(詳細はもう少し使い込んでから改めて紹介したいと思います)。とくにデジタルルームミラーは、後方視界のあまりない S660 にはピッタリ、というかマストなアイテムだと思いますね。
トップキャリアは、ソロでキャンプに行きたかったので付けてもらいました。耐荷重が 10kg しかないので大して荷物を積めませんが、助手席を荷物で埋めるよりはいいでしょう。
トップキャリアがダサいか否かは人次第やな。まぁ、最悪とれる pic.twitter.com/Gn8xNo7fT9
— if 文を華麗に操るだるやなぎ (@daruyanagi) March 25, 2019
ちなみに、このキャリアは取り外すことも可能です(要工具)。ボディに穴をあけて設置するのですが、取り外したあと、穴を埋めるためのキャップ(?)も付属します。
ちょっと走らせてみた
3時過ぎに納車されたあとは、用事を済ますために街中を流しました。久しぶりの MT はちょっと緊張しましたが、ボディがコンパクトなので取り回しが楽なのは助かる。松山市は路面電車が走ってるのですが、線路をまたぐ程度であればそれほどショックはありません。乗り心地が固いとは聞いていましたけれど、まぁ、むかしビートに乗っていたこともあり、それに比べると大したことはないなと思います(最近のクルマが快適すぎるんだろうね?)。
そのあとは、海沿い(青春18きっぷのポスターなんかで有名な、下灘駅とかがある方ですね!)を走りました。周りにあわせて 3,000 回転ぐらいでだるだると運転していたのですが、ガチャガチャとギアを変えながら走ってるだけでも結構楽しい。あいにくの曇り空でルーフをあけることはできなかったのですが……それはまた今度。
その日は大洲に安いビジネスホテルをとり、翌朝早く、今度は高速道路に乗ってみました。わざわざそうしたのは、クルマの少ない時間にいろいろ試してみたかったからなのですが……行きではあまり感じなかった、エンジンのよさが味わえました。確かに NBOX にも搭載されているという普通のエンジンなのですが、ぐおおぉぉぉと呻ったり、ぶしゅー、ぷしゅーと息を抜いたりするのが背中から聞こえるのは結構楽しい。加速も期待していた以上で、6速 MT のおかげか、高速巡航にもまったく問題がない。トップスピードは軽自動車なのでそれなりなんだろうけど、法定速度内であれば回りに追いつけないってことはないですね。まぁ、実際はあんまり飛ばす気もないですけど、ポテンシャルは把握しておきたかった。
とにかく、ぼっちのおっさんが寂しい週末を埋めるには最高のクルマだと思います。
2月24日:足摺岬
愛南町で泊まった次の日。いかにもビジネスホテルな朝ごはん(満足!)で腹ごしらえをした僕は、さらに南へ向かいました。とりあえず、高知県に足跡つけてやるぜ!
高知県宿毛市へは、ものの15分程度で到着。ちょっと物足りないなーと思っていたところ、「足摺サニーロード」という看板が目につきました。足摺岬か……行ってみるのも悪くねえな。というわけで、予定にはないけどちょっくら足を延ばすことにしました。
高知の島々は愛媛と違って厳ついというか、迫力があるというか。愛媛は海にぽこぽこ島が浮いている感じですが、高知は荒波の中突き刺さっている感じ。
さぞ気性が荒い人が多いんだろうな、と思っていたのですが、交通マナーは割とよいというか、道を譲ってくれる軽トラックなんかもいて、こっちも自然とのんびりした感じで運転できました。意外だな?
11時前ごろ、足摺岬に到着。土佐清水って名前だけは聞いたことがあったのですが、ジョン万次郎の生地なんですね。圧倒的な万次郎推しで、町全体から万次郎ラブがあふれていました。
中でも一押しは、タダで入れる万次郎足湯。
ライディングブーツで岬の周りを散策して、ちょっぴり疲れた足に効く! ガラス越しに眺められる景色も美しく、これがタダで堪能できるだなんて、とちょっと感動しちゃいました。
足摺岬は愛媛県の端っこ・佐田岬より栄えていて、民宿やホテルも多いようです。見どころも多そうだし、今度ゆっくり泊まってみてもいいかもしれない。ごはんもきっとおいしいだろうし。
お昼ご飯は、足摺岬から少し北に行ったところにある「大漁屋」さんでいただきました。刺身定食1,250円えんぐらいだったかな? 割と品数も多くて満足です。
そのあとは四万十市を抜け、国道441号線を川沿いに北上しました。
ところどころすれ違い(こっちでは離合っていうの?)が厳しいとことがありますが、この道は結構気に入ったかも。
起伏もカーブもそれなりにあって、なにより渓流の眺めが素晴らしい。あまりクルマでは行きたくないな、と思いましたが、バイクではもう一回行ってもいいかも。
その日は無理すれば松山に帰れましたが、あまり頑張りすぎて事故っても嫌だし、適当にとった八幡浜の宿に泊まってお風呂でぬくぬくしました。たまたま以前、泊ったことのある宿と一緒のところだったw ついでなので、前回寄ったお寿司屋さんで夕ご飯を頂きました。おいしゅうございました。
3月22日:最寄りの銀行の支店が閉鎖したその日、だるハウスの手付け金を振り込んできた
だるハウス(仮称)の住宅ローンが通ったので、手付け金を振り込んできました。まぁ、よっぽどのことがなければ、5月中に引っ越すのだと思います。
ちなみに、この日は最寄りの伊予銀行山越支店の最終営業日でした(本町支店に統合)。松山にきて、最初にやったのが伊予銀行の通帳を作ることでしたが……もうなくなるのか。ちょっとしんみりしちゃいますね。
きっかけ
いま借りている賃貸マンション(3LDK、80平米ぐらい?、月6.9万円)は、東京から愛媛・松山に引っ越すとき、内見もせずにリモートで契約したものでした(情報収集には地元の方のご協力が得られたので……ありがたいことです)。とりあえず腰を落ち着けて「よく松山のことを知ってから、もっといい物件を探そう」、そんな風に思っていたのですが、そんなに不満なく過ごせていたので、ついつい長居していました。なんせコンビにはすぐそば、スーパー・バス停も近い、路面電車の電停も徒歩歩10分ぐらい。クルマなしでも十分に暮らせるところです。遠くに行くときは、バイクがあるしね。
転機は、気まぐれで だるカー(仮称)を買ったことでした。せっかくの休暇なのに雨続き、もしくは雨が降る可能性が、なんていう週が続いたのと、久しぶりに乗ったバイクが結構疲れて、「そろそろバイクっていう歳でもねえかなぁ……」と痛感したのです。
クルマを買えば当然、駐車場が必要です。しかし、いま借りているマンション1階の駐車場(月5,000円)には空きがありませんでした。仕方なく近所をあたってみたけれど、徒歩5分かかるだの、大きな区画しか空いてないので8,000 円ほしいだの(うちは軽自動車なんだが……)、「Web みたの? ごめんwww もう埋まってたわwww」だの、なかなか場所が決まらない。しびれを切らして、「駐車場付きのマンションへ引っ越すか!」(ほんとは古民家がほしいけど、不便なのは同居中の父が嫌がるだろう)などと考え始め、どうせなら書斎(仕事場)を思う存分、お仕事に最適化したいということもあり、中古マンションの相場を調べ始めたりしました。
そんな折、近所の U さんに駐車場の世話をしていただけることになり、お家へ上がらせてもらうことがありました。U さんのお家は結構新しいようで……やっぱり、新しいのっていいですよね。自分はぶっちゃけ、今まで住むところにはこだわっていませんでした。父さえいなければ、ワンルーム(松山なら4万円代でも十分ある!)でもいいですしね。なので、新しく買うマンションも手ごろで、建ってからそこそこが経過した中古ばかりを探していたのですが……あまりにも欲が少なすぎるかもしれない。寡欲は徳ではあるものの、過ぎれば自分の可能性をいたずらに狭めることにもなりかねません。そこで、新築も視野に入れながら、内覧を続けることにしました。
やったこと
まず、SUUMO なんかのサイトをスクレイピングし、中古物件のリストを作りました。新築の物件も Web で検索して、だいたいを押さえます。幸い、松山は東京ほど都会ではないので、全部かき集めてもそれほど多くはありません。40だか、50だかの物件をリストアップし、数週間ほど値動き(そんなにない)と新規追加・削除を監視しました。
その過程でなんとなくわかったのが、マンションのデベロッパーやブランド、地域の特性などの知識です。前者の知識は、むかしは建設関係だったこともあり、多少は身に着けていました。しかし、ここ10年か20年の間は倒産や統合なども少なくなかったみたいだし、中四国というドメスティックな情報を仕入れる必要がありました。後者は、たとえば「この小学校の工区が人気」といった知識ですね。自分は子供がいないのでそういうことを考えたことがなかったのですが、小学校・中学校・高校の場所、だいたいの特色なども少し調べました。交通の便以外にも、歴史的な事情、住環境、これからの都市計画なども不動産価値に大きな影響を与えるのだなぁ……わかりきったことではあるけれど、いざ自分で調べると実感がありますね。「このマンションが建つ前には〇〇があった」といった知識は、雑学としても楽しいものです。口コミ掲示板で「マンションの格」を論じている人を見かけて、「こういうのを気にする人も多いんだなぁ」と思ったり。
あと、今回は改めて調べなかったのですが、ハザードマップなども見ておくとよいでしょう。うちは松山にくるとき一通り目を通したので、今回はあまり考えませんでしたが、もし見たことがないのであれば一度みておくべきです。
要件
次に、自分がほしい物件の条件をざっくりリストアップしました。うちは父(70手前、ときどき海外の仕事をしてちょっと収入がある)と自分(38歳
- 予算・価格:まず、買えるかどうか……
- 流動性:売りやすそうな場所。将来性も考慮する
- 利便性:流動性にも関わる。便利であれば大きく値は下がるまい
- 住環境:飲み屋街などよりは緑のある方。学校に近いかは気にしないけど、スーパーや公共施設への近さは重視
の順番で重視していくことにしました。どれもこれも、ってのは無理だしね。住宅ローン減税の終わるころ(10年)か、最初の改修が終わるころ(15年~20年)には、父ちゃんも亡くなっていることでしょう(たぶん、知らんけど)。そのタイミングで手ごろな古民家に引っ込むもよし、そのまま居座ってもよし、母ちゃんの面倒をみるために東京戻らなきゃいけなくなっても対応できるでしょう。
結局、JR 松山駅前の物件をチョイスすることになりました。実はちょっと予算オーバーだったのですが、流動性・利便性が最高で、住環境も悪くなく、トータルで一番いいかなと。やっとこさ、再開発も始まるみたいだしね。
契約
契約について気を付けておくべきことは、素人の自分よりも、専門的な人に聞く方がよいでしょう。ただ、自分はできるだけざっくばらんに、正直に自分の状況を伝えるようにしました。あと、相手の立場を考えるようにしました。営業氏にもいろいろ会社の都合、自分の都合があることでしょう。わからないなりにそれをよく考えることで、自分がどう動くべきかを考えました。売買はお互いに利と理があってこそです。今回の営業さんはたいへんデキる方のようで、困ってることを正直に言えば代替オプションを示してくれましたし、こっちも年度末であることを考えてできるだけ早く決断しました。結果、いいお買い物ができたと思います。
なお、購入にあたっては弟1号金融に世話になりました。あと、(手持ちのお金がなくなにも協力できない)おとんは買う直前になって日和ってしまい、「やっぱりもう少しおカネを貯めてからの方がいいのでは」なんて言ってましたけど、おかんは「無職のお前にローン下りるなんてそうそうないよ! 聞いたらいい物件みたいだし、足りない分は貸すからかっちまいな!!」と背中を押して、実際おカネの工面でも相談に乗ってくれました(おかんはおとんが事業で借りたお金の穴埋めに奔走した経験があって、かなりそっち方面では頼りになる)。妹(千葉在住、2児の母)はたいして役にたってませんが、「別荘やな、飛行機で行くわ!」と言ってくれています。
なんだかんだで持つべきは係累だなと思ったし、おっさんやおばさんはともかく、おかんや甥姪には機を見つけて援助したいと思います。
取得効果
だるハウスで得られるもの(予定)
- ビルトイン食洗機!!:これは人権
- お風呂が追い焚き!!:これも人権。ちなみに、ベランダに面していて窓もある
- 床暖房
- 浴室乾燥機
- ガラストップコンロ
- 都市ガス!!:脱プロパン……
- 洗面所が広い:賃貸ではこういうところダメだよねー
- 経済的信用のランクアップ(最底辺の「中年無職独身賃貸マン」から「ローンあり持ち家マン」に)
- リンガーハット、ミスドが徒歩圏内に。スーパーもグレードアップ(フジグランさま……しゅごい……)
- 法務局などのお役所が近くに。路面電車電停すぐそばなので、市役所もいきやすい
- JR 松山駅も歩いていけんことない(10分から15分)
- 空港へのタクシー代が若干減る(2,000円切るかな?)、所要時間も5分短縮(たぶん10分ぐらいで行けそう)。お金ないときは JR の駅からリムジンバス乗れば安い
- スーパー銭湯的なものが徒歩5分!
- ジムなんかも近いかもしれない(調査中)
- 街で飲んだ後、最悪歩いて帰れる
- ネコ飼っていい:(∩´∀`)∩ 子猫譲ってくれる方、いないかなぁ……
得られなかったもの、失うもの
- 毎月のマネー、固定資産税、そのたもろもろ:月々の負担は2万円ぐらい増(許容範囲
- 駐車場は空き待ち(そのうちあくっぽい)
- 部屋はほんのちょっとだけ狭くなる
- いきつけの居酒屋、散髪屋は少し遠くなる:でも、これからも行くよー
- 財政と婚期:クルマ → マンション って、あきらかに買う順番おかしい……でも、縁のあるものだから仕方ない。クルマ買わなかったら、引っ越しも考えていなかった