だるろぐ

明日できることは、今日しない。

財布落とした

週末、実家が市川に引越してきた。駐車場の契約やらなんやら、ボクも市川をチャリンコで走り回っていたのだけれど……その途中で財布を落としたorz

ガッデム /(^o^)\

しかも、なかにはたまたま9万円ぐらい入っていた。

ブルシット /(^o^)\

不動産屋に支払うおカネを、ATM から降ろした直後の悲劇。いつもは年齢×千円以上入ってないのに! 間が悪いとはこういうことなんだろう。

まぁ、最悪おカネはいいとしても、免許証やら社員証、クレジットカード、キャッシュカードの再発行の手間を考えると鬱になる。お財布だって妹に買ってもらったものだし、失くしただなんて言ったらどれだけの罵詈雑言を浴びせかけられ、筆舌に尽くしがたい虐待を受けるか想像もつかない。

思い返すに。

お尻のポケットに入れて自転車に乗っていたのだけど、たぶん、そこから脱走したのだ。そういえば、自転車をこいでいるときにうしろでなにか「ぺたん」と落ちる音がして、後輪で「ぶにゅ」と踏んだ気がする。あの時止まって、ちゃんと確かめればよかったんだ! 細い道でうしろから車が来ていたから、邪魔になってはならぬと止まらなかったのが敗因だった。

心当たりの場所へ戻ってみたけれど、それらしき物体は落ちていない。とりあえず、すぐに紛失届(?)を出さなければ。

すぐに真間の交番に行ったけれど、生憎そこは出払っていて誰もおらず。足を延ばして市川駅前の交番まで行き、お巡りさんに相談した。二人いたのだけど、両方いい人で、ボクの不幸に同情しながら、丁寧に届出の書き方を教えてくれた。おかげで、なんとなくすぐに財布が見つかりそうな気がして、だいぶ気が楽になった。

やることやったし、それ以上気を揉んでも仕方ない。そこで、弟1号を呼び出して兄を襲った悲劇を語り、「兄弟なら不幸を分かち合うべきだ」と言葉巧みに誘導して、昼飯に寿司を奢らせることに成功。

そんなこんなをしている間に、さきほどの交番から電話があった。

財布が見つかったらしい。

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

さっそく交番に行き、財布を受け取った。中身も無事らしい。おカネについては諦めていたので、ちょっとうれしかった。拾ってくれた人にお礼をせねばなるまい。

「拾ってくれた方がどんな方か、連絡先わかりますか?」

すると、お巡りさんがちょっと申し訳なさそうに曰く、

「その件ですが、実は拾った方がお礼を受け取る権利を主張されていまして」

(報労金)
第二十八条  物件(誤って占有した他人の物を除く。)の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格(第九条第一項若しくは第二項又は第二十条第一項若しくは第二項の規定により売却された物件にあっては、当該売却による代金の額)の百分の五以上百分の二十以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない。

遺失物法

お……おぅ……もともとそのつもりだったが、改めて「くれ」と言われるとなんとも微妙な気分だな。わしも人生で2回ほど落とし物を届けたことがあるけど、お礼などもらったことないけどな。

それで気付いた。

「ありがとうございました。些少ですがお礼です」
「いえいえ、結構ですよ」

という麗しい展開を期待してたんだなぁ、ボクは。まぁ、弟1号にも言われたけど、それは高望みなわけで、中身ごと帰ってきただけで上々の展開じゃないか。

拾ってくれた方は少し年配の男性で、届出などの対応は奥さんがしていたようだった。あまり間をあけず、なるべく明るさを装って、諭吉をひとり、裸で手渡ししてきた。

次の日、警察署からも電話がかかってきてちゃんとお礼をしたかどうか念を押された。払わずにトラブルになるケースも少なくないらしい。ちゃんと払ってよかったと思った。

市川は人情味に欠けるけど、ちゃんとルールを守る人の多い、キッチリしたいい街だと思う。やたら「禁止」の看板が多くて、駅前にビラ配りが多いのが面倒くさいけれど、それぐらいの欠点はどこにでもあることだ。