だるろぐ

明日できることは、今日しない。

ケネーの経済学

生産論

農業国民の反映を左右するのは、富を年々再生する前払いの維持または増加である。

富の豊富は人間の豊富以降に富の増加に寄与する

自然主義

農業による収穫のみが「消費され年々再生するもの」「真の富」であり、経済はそれを世界へ浸透させるが価値を付け加えない。加工品は"再生産"を伴わない「不妊の富」。よって、ケネーの体系において加工部門は農業部門にとって完全に従属的。
⇒ マルクスによる批判: 加工には労働という"価値"が付け加えられる

前払い(投資)の概念

農業生産は、前年の前払い費用によって増大する。"再生産"が行われるには、農作物の価格が再生産に必要な前払い(+租税、固定的経費=「基礎価格」)を補償できることが条件で、それを満たさなければ経済の縮小が起こる。

資本=富、奢侈を批判、労働配分を農業へ集中せよ

カンティヨンとは逆に、「農作物を輸出し、加工品を輸入する」貿易政策を推奨。「装飾の奢侈」は「破壊的な奢侈」

循環論

富を永続させ増加させるのは消費と再生産である。

すべてのモノは再生産されうるために支出されなければならない。消費と収入が同義であるといわれるのも、ここからきている。

有効需要

絶対需要と有効需要を区別。農業生産によって富が増大すれば、購買力を伴った需要が増える。

「支出の秩序」-消費の連鎖、貯蓄の批判

節約は貨幣の退蔵であり、購買力を直接に減退させて循環的な流通過程を損なう行為。

生産論と循環論の結合

消費が駆動する静的な循環(単純再生産)+農業生産の拡大再生産=経済の成長