だるろぐ

明日できることは、今日しない。

鈍川温泉で来島水軍の料理を堪能する

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鈍川温泉のキャラクター・鈍川まなみちゃん

確定申告の入力が済んだご褒美に、@ramusara を誘って週末は鈍川温泉に出かけた。松山市内からだるカーで北へ40分ほど、今治の手前の山中にあるひっそりとした温泉だ。

旅館に着くと、ベッドが二つ置かれたいい感じの和室に通された。ダブルじゃなくてよかったか、少し心配されたけど、そういう趣味はない。年季が入っていてちょっと軋むけれど、ぐっすり眠れた。

ノートパソコンは Surface Pro X に SIM を刺してもってきたが、どうも電波の入りがよくない。室内ではアンテナ1本、窓際でようやく3本といった具合だ。@ramusara の WiMax も当然入らないので、Pixel 3 のテザリングでしのいだ。こちらの感度は十分で、問題なく使える。まぁ、深い谷のなか、デジタルデトックスには最適な環境といえる。

夕食前にさっそく温泉につかったが、すべすべしていいお湯だと思う。すべすべし過ぎて、夕飯のときに箸を取り落としてしまったぐらいだ。色白の肌は陶磁器のようにツルツルとなり、春を一足先撮りにした桜色に染まった。

宿は15,000円のプランにしたが、なかなかに豪華だった。

なかでも目玉は法楽焼という郷土料理。

今治の郷土料理。来島水軍が戦勝の際に食べたと言われ、来島水軍料理として親しまれている。市内の店のいくつかは年間を通して提供しており、季節ごとに旬の海の幸・山の幸を味わうことができる。

法楽焼の材料は、来島海峡で獲れた鯛と今治市桜井産の車海老が基本。鯛を中心とした盛りつけは料理人の腕の見せどころ。下に敷いた松葉から、さわやかな香りが漂う。味付けは塩のみ、絶妙な塩加減は長年の経験が成せる業だ。

法楽焼 - 【郷土料理ものがたり】

焼いた石を平たい鍋に敷き、その上に焼き上げたタイ、エビ、ホタテをのせ、豪快に日本酒を注ぎ込んでしばらく蓋をする。蓋を開けたときの磯と酒の香りを想像せよ。タイの頭は頬はぷりぷり、目の周りはでろっとしていて、醤油などつけずとも絶妙な塩加減が実の甘さを引き立ててくれる。

朝ごはんもなかなかで、ご飯3杯おかわりした。居心地がよいのであやうく連泊しそうになったが、そろそろ荷物をまとめて宿を出ることにしよう。

1月11日:バイクで大三島を一周してきた

※本当は Surface Pro X の開封記事を書く予定でしたが、ちょっとしたミスで発売日の受け取りに失敗したので、違うネタをお届けします(↓ こいつ、ウッキウキで Togetter にまとめてるんだろうなぁって思うと怒髪冠を衝く思いですが、わざわざ自分で事情を解説するのはもっと馬鹿らしいので、興味のある人は Togetter でも見てください。)。

三連休の初日。天気予報によると晴れるのはこの日だけのようなので、確定申告の準備はいったん棚上げし、バイクに乗る。行先は決めてなかったが、正月に S660 で大三島を半周したとき「バイクのほうが楽しそうだなぁ」と思ったのをふと思い出し、早速やってみることにした。

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今回のルート

大三島は、つま先を西に向けて短いブーツのような恰好をしており、その外周には県道51号線という環状線が敷かれている。しまなみ海道のインターから大三島に降りると51号線の東側に出るが、それを少し北にたどり、ちょうど足首部分を貫く県道21号線に折れて西進すると、山を抜けて島の反対方向にある大山祇神社へ素早く抜けられる。そのため、この51号線をわざわざぐるっと回る人はあまりいないが、一部を除き2車線が整備されているので割と走りやすい。海に向けて下る坂道、ちょっとエキサイティングだけどけっして難しくはないワインディング、鄙びた港……外周40kmほどだが、なかなかにバラエティに富んだ風景を楽しめる。波をかぶることがあるのか、道の上にたまに砂が浮いていること、落ち葉が広がる季節のあること、ときどき地元の人や自転車と出会うこと(学校もあるので子どもたちには注意)などに注意する必要はあるが、誰もいないところは誰もいないので、ちょっとハメを外すことだってできる。

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島は南回りで巡るのがよいだろう。左手に海を近くに感じることができる。ところどころに朽ちかけたモノレールがあるが、たぶんミカンを運ぶためのものだろう。ときどきバイクを止めて、それがどこまで続いているのか眺めてみても楽しい。

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島でごはんを食べるところはいくつかあるが、今回は道の駅で「マハタ」という魚の定食を食べた。「高級魚でしられるクエと同じハタ科の魚、プリプリとした触感と今注目されるコラーゲン」が売りだそうだが、値段はともかく、なかなかおいしかった。

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寒風のなかバイクを駆ると、温泉に入ってあったまりたくなる。少し前まで、この島には「多々羅温泉しまなみの湯」という温泉施設があったが、残念ながら西日本豪雨で被災してしまった。

www.asahi.com

代わりに「しまなみドーム」というところにある温泉施設が使えるが、個人的には今治まで戻り、新しくできた喜助の湯に入るのがおすすめ。ラウンジはちょっと高いけど、岩盤浴、鳥かごチェア、ハンモック、地酒バー、マンガ、ファミコン・スーファミミニ、各種ボードゲームまでそろっている。追加料金さえ払えば、夜の11時以降も滞在可能。朝までゴロゴロできるので、カプセルホテルっぽく使うこともできるみたい。お風呂は何回でもはいれるし、お腹がすいたらご飯も食べられるので、飽きるまでゆっくりするといいだろう。

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「温泉は湯冷めするからちょっと……」という人は、来島海峡 SA の2階にあるマッサージチェアはどうだろう。来島海峡大橋の景色を眺めながら、タダで全身をモミモミしてくれる。15分ぐらいで次の人に譲るのがマナーだが、存在をあまり知られていないせいか、並んだり急かされることはいまだない。

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まだまだ書き足りないことがある気がするが、今日はここまで。Surface Pro X の発売日受け取りに失敗したショックから立ち直るためにも、早く寝る。

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大三島まで初詣に行った

元日はあいにくの曇り空、初日の出を拝むのは難しい……というのは天気予報で知っていたので、朝は目覚ましをかけずにぐっすり寝た。それでも朝の8時にはパッチリと目が覚め、大変活動的な気分になる。親父をたたき起こして、今治の喜助の湯にでも入ろうと、S660 をマンションの機械式駐車場から引っ張り出して乗り出した。

北へ進路を取り少し走り出すと海に出たが、空はスカッと晴れ渡っていた。ルーフを開けて走ってもよいぐらいだ(ナビシートの人が反対したのでこれは断念)。「せっかくいい天気なのに、お風呂に入るだけではもったいない」――今治市街はそのまま通過して、しまなみ海道に乗り、大三島へ向かうことにする。大山祇神社で初詣だ!

通常、大山祇神社へ向かうには大三島 IC を左に折れて、山の中を行く。けれど、今回は急ぐ旅ではなし、島の南をぐるっと回って、景色を楽しんだ。

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ついでに宮前港から神社の参道に入り、地ビール屋さんでお持ち帰りのシュワシュワ(1番と4番)を確保。正月だからあまり期待していなかったけど、お店が開いていてめっちゃうれしかった。

大山祇神社はいつもそれほど人が多くなく、静かでよいところなのだけど、さすがに元日ということもあり、人出が多く、それを当て込んだ屋台も数件出ている。駐車場を求めるクルマは長蛇の列をなし、動く気配がない。けれど、僕らはあまりクルマのこない反対側からきたこともあり、すんなり駐車場を見つけることができた。よい景色が見れた上に、渋滞を避けられて、大変気分がよい。

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――というわけで、元日の大三島は南回りか北回りでぐるっと回った方がよいと思う。なんなら、少し遠くはなるが、旧大三島町役場(現在は今治市の支所、コミュニティセンター?)の広い駐車場に停めてしまい、参道をゆっくり散歩しながら神社に向かうとよいだろう。

話が少し逸れた。

お参りを済ませて(30分ぐらい並んだ)、商業繁盛の木札を買い、帰りに出店のイノシシコロッケを買って食べた。

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行きしなにソーセージを味見させてもらって目をつけていたんだが(← 鳥居をくぐる前に獣肉食べんなよ!)、普通のコロッケよりちょっと野性味があって、大変おいしかった。

――しかし、そこからが問題。

気まぐれで大三島まで足を延ばしたために、燃料がない。島のガソリンスタンドにお金を落とすつもりが、元日のためかどこも開いていない。燃料の残量計が2メモリしかない状態でしまなみ海道に上がり、アクセルをずっとパーシャルにしてエコ運転を心掛けたが、とうとう大島(大三島じゃない)を越えたあたりで燃料メモリがなくなり、マジでガス欠になりかけた。幸い、今治 IC まではたどり着くことができ、近くのガソリンスタンドを何件かあたってやっとの思いで給油できたが……かなり冷や冷やものだった。

教訓:元日は燃料を早めに補給しておく

ちなみに S660 のタンク容量は 25L。航続距離でいうと、だいたい 380km ぐらいかな(15km/L 計算)。燃料計の上の方の目盛りはなかなか減らないけど、下の方になると割と急に減っていくような気がするので注意しておきたい。

その日は、今治の喜助の湯で冷や汗を流し(露天風呂で天皇杯の決勝をちょっと観てた)、ルーフを開けて山ルートをとり、松山まで戻った。温泉で火照った体に、ほどよい新年の冷気が気持ちよかったけど、父ちゃんは鼻水ずるずるになってた(=人=

5月10日:だるハウスのカギを受け取りました

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JR 松山駅前に 3LDK のマンションを買いました。5月10日に融資が実行されて、夕方にカギの受け取り。晴れて 3,000 万円の借金持ちに。まぁ、死んだり、ガンになったりすればチャラなので(ガンはいろいろ条件あり)、そんなに負担感はない。いい感じにサクッと死ねたら母ちゃんにいくばくかのお金が残っていいのになぁ(父ちゃんは自力で生きろ)、なんて思っています。その点、嫁・子どものいない身は気楽なもんです。

ちなみに Twitter では「だるハウス」という名前が定着してしまいましたが、別に「ハウス(house:一軒家)」ではないです。condominium? ちゃんと言うなら、だるコンドだな。

それにしても、おニューの家というのは結構気持ちのいいものですね。まだ引っ越しまでに2週間あるので空っぽなのですが、バイクでキャンプ道具(ベッド、チェア、寝袋などなど)を持ち込んで泊まり込んでみましたが――大変よろしい。

母方のじいちゃんが東京で不動産屋を営んでいたこともあり、永く賃貸派でした――じいちゃんも「新しいところを転々とするのがよい」と言っていました――が、分譲には賃貸にはないいいところもあります。どっちがお得か――というのは状況次第でもあるので一概には言い切れませんが、そもそも地方都市だと東京ほど新しい物件がポコポコでない(供給、流動性がない)ので、新しい物件をリーズナブルに借りるのは難しいです。そもそも、物件がそれほどない。それに、クッソ安い家賃相場から逆算してハコを建てると、まぁ、それなりの品質になりますよね。その点、分譲は「買ってもらう」ためにあれやこれやと盛るので、設備的には満足できます。うちの物件はいろいろあったみたいですが、それなりにハイグレードみたいですし。個人的にも、

  • ゴミをいつ出してもいい(市の回収以外にも、マンション独自の回収がある)
  • セコム完備
  • エレベーターが2機(片方はちょっと大型で、非常用電源対応)
  • 一括受電でちょっと電気代が安い
  • プロパン → 都市ガス化によるガス代削減も見込める

あたりは気に入っています。変動金利の高騰や固定資産税に殺されないかぎりは、分譲もありかなって感じ。

あとね、移住してきて5年になるけど、いまだに「いつか東京帰るんでしょ?」みたいに言う人がいるんですよ。よっぽどのことがない限り、嫌ですよ、ずっとここにいますよ。自分用語でいうとことろの「東京への引力」を振り切るためにも、実はこっちに来て3年目ぐらいからなんとなく分譲は視野に入れていました。

物件購入の決め手は、ずばり JR 松山駅から徒歩10分圏内の立地です。松山市は JR 松山駅よりも伊予鉄の松山市駅の方がにぎわっているので、地元の人からすると「JR かよ」って感じかもしれませんが……県外に出る機会の少なくない自分にとっては、空港や JR の駅が近いのはむしろポイントかな。なんだかんだで伊予鉄の市内電車(チンチン電車)や徒歩で市駅・街の方に出るのは苦ではないし、悪い場所ではないと感じます。探してみるとご飯やさんも結構あるし、スーパー銭湯近いし、手を伸ばせばだいたいのモノに手が届く感じがいい。今の家と比べると、コンビニがちょっと遠くなったのだけが少し不便かな? それも、徒歩3分が10分程度になっただけですが。再開発でさらなる利便性向上が期待できるのもいいですね。今住んでいる山越ではちょっと……無理っぽい。

正直なところを言えば、マンションよりも古民家をリフォームして住みたい欲の方が高いのですが、老いた父が死ぬまでは便利なところに住んでおこうかなって感じ。15年かそこら経って、改修の時期に売り飛ばして(← それまでに繰り上げ返済しちゃって)移住できたらちょうどいいんだけどなって思っています。それまでにいい感じのところを見つけられたらいいな。


追伸

5月11日:内子ドイツフェスタ 2019 に行ってきた

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土曜日は「内子ドイツフェスタ 2019」に行ってきました。

www.iyokannet.jp

いわゆるオクトーバーフェストというヤツで、毎年10月に行われているのですが、去年は台風かなにかで中止に。今回は5月の開催となりました。去年は都合がつかなかった自分にとっては渡りに船(ぉぃ)。

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内子までは、久しぶりに JR 四国の汽車に乗りました。お酒飲むからね、クルマやバイクはダメ。やたら長いロングシート、一両編成のローカル線は、ちょうど席が埋まる程度の賑わいでした。

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会場は駅から徒歩10分ほどのところにある“内の子広場”。内子町の施設がいろいろ集まったところに併設されている広場みたいですね。町からかき集めてきたのかな? キャンプ用のテーブルや椅子が所狭しと並べられていました。写真は開場前なのであまり人がいませんが、実際はちょっと椅子やテーブルが足りないぐらいな集客。以前にきたときよりも盛り上がっていますね。

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システムは、

  • 500円でジョッキを貸し出し:ジョッキを返したら 500円返金される(デポジット)。記念に持って帰ることも可能
  • 2500円分のチケット:ビールや屋台の食べ物に利用可能。前売りを買うとちょっと安いけど、今回は普通に買った

みたいな感じ。一昨年に持って帰ったジョッキが使えると聞いていたので、しっかり洗って持参したのですが、残念ながら今回からジョッキが変わっちゃったようで、古いのは使えませんでした。ちょっと残念。

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内子の生ハム、アイスバイン(塩漬け・冷蔵しておいた豚の脚肉をゆでたドイツの家庭料理)、ソーセージと一緒に、ビールをがぶ飲みできて幸せでした。写真撮るの忘れてたから、ビールやごはんをあまり紹介できないのは残念でしたが……結局、チケットは3綴り買ったかな? 割りと頑張ったかもしれない。

帰りは、地元の佐々木先生の家にお邪魔して、クーラーで涼ませてもらいました(日差しが暑かったので、めっちゃ助かりました。天国!!)。また行きたいですね~

4月9日:一人で恋愛映画見に行った ~『ソローキンの見た桜』

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安くチケットを譲ってもらったので、仕事じまいをした後、大街道まで出かけて『ソローキンの見た桜』を観た。日露戦争のとき、松山市にあったロシア人捕虜収容所を舞台にしたラブロマンス。「日露戦争時代のロミオとジュリエット」って触れ込みだけど……どうなんすかね。

ロシア兵捕虜に関しては、以前本で読んで多少は知っていたし、お墓にも足を運んだことがある。『坂の上の雲』にもちょっと描写があるよね。

blog.daruyanagi.jp

この墓地は山越の我が家からは約10分ほどの小高いところにある。いい塩梅に勾配があったので、ランニングコースにしていた。まぁ、毎日行くうちに飽きちゃってやめてしまったのだが……。もともとは違う場所にあったらしいけど、ここに移設されたと聞く。

それはともかく、映画ですよ、映画。松山が舞台ということもあり、市民には結構知られているタイトルだけど、実際見にくる人はさほど多くはないみたい。平日の夜ということを差し引いても、僕を含めて劇場に3、4人というのは少し寂しい。――とりあえず、ビールとポテトのセットを抱えてスタンバイ。

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この映画、なんとなくだけど『永遠のゼロ』の二番煎じというか、祖母(?)のラブロマンスを現代を生きる孫(新聞記者)が追う……という流れになっているのだが、現代パートの演出や演技がちょっと見ていられないレベルだった。そもそもね、地元の人間は坊っちゃん列車で移動しねえよ。松山の観光アピールも兼ねてるんだろうけど、それ見ただけで白ける。

でも、過去パートはフツーによかった。昔の三津浜ってあんな感じなんだろうか?(どこまで真面目に考証しているのかわからん) 墓地にあった胸像の大佐、動いてる!(しかも結構、再現度高い?) イッセー緒方はちょっと演技が大げさな気もするが、やっぱり安定していていいな。いい味出してる。

感想としては、「現代パートをサックリ削って、過去パートの尺を伸ばして掘り下げれば、結構いい感じになったのでは」と思った。ラブロマンスとしてはちょっといまいちだったので、なんかもっと盛り上がるポイントも欲しい。どうせ史実をベースにしたフィクションなんでしょ? 大胆にやっちゃってもよかったんじゃないかなぁ。

後日談

行きつけの居酒屋で「観たよ」っていったら、「ソローキン? どんな人が見に行くのかと思ったけど、目の前にいた」って言われて、思わず笑ってしまった。みんなが想像している観客像から、僕ほどかけ離れた人間もなかなかいないだろう。

あと、生まれて初めてムビチケのチケット使った。ムビチケ童貞を捨てられて満足。

2月15日:檸檬楼

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金曜日は、三津まで飲みに行った。地元の R 君と、檸檬楼というお店を訪ねる。

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このお店は古民家をリフォームしたのだそうで、なかなか味のあるたたずまいになっている。遊郭風?なのだろうか、室内は赤色を基調にオシャレにまとまっている。マスターはいかにも風流な感じの人だ。

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とりあえず一番安いコースに飲み放題2時間を足して、適当にその日のメニューを追加してみた。このコースではおばんざいを2種類選べるので、2人で4種類。分け合えっこすれば結構楽しめる。この日は奢ってもらっちゃったのでなんぼしたのかは知らないけど、個人的には結構気に入ったかもしれない。

ちなみに、お店の名前の由来は、梶井基次郎の『檸檬』からとってるのだとか。行きつけの居酒屋の紹介だったこともあり、いろいろお店のことを聞けた。

tabelog.com

おまけ

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実はここ、ランチもやっていて、カレーがなかなかおいし。近場の人は是非どうぞ。

10月17日:なにも悪いことしてないのに 12,000 円を失って泣いてたら、居酒屋で慰めてくれた

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水曜日、あんまり覚えてないけどたぶんめっちゃ晴れ。

この日は、父ちゃんが松山を離れて海外へ長期出張に旅立つというので、空港まで見送ってやろうかと、無職の仕事を早めに切り上げた。午後3時半、タクシーを呼んで空港へ向かう。

空港までの道は割かし空いていて、タクシー代は 2,000円で済んだ。財布に金がないというので、父に代わり、自分が支払って領収書をもらう。父がスーツケースを引いて ANA のカウンターで手続きを済ませる間、出発までの間に何を食べようか、などと考えながらしばしぼーっとしていたのだが、なぜか父がスーツケースを引いたまま戻ってくる。

「財布をいれたカバンを家に忘れた」

財布だけなら当座のカネだけ貸してそのまま出立させてもよかったのだが、ほかにもチケットだのなんだのが入っていたらしく、そうもいかない。仕方なく、またタクシーを捕まえて家まで戻る羽目になった。今度は少し時間を食い、タクシー代が 2,500 円かかった。また空港に行って帰ってくるのはさすがに馬鹿らしく、自分は見送りを断念したのだが、父はまたタクシーで空港へ戻らねばならない。さっきの 2,500 円に上増しだから、最終的にはおそらく 5,000 円近くになるのだろう。あいにく財布には千円札が3枚しかない。僕は泣きながら1万円を差し出し、父の乗ったタクシーを空港へ追い払った。

なにもわるいことはしてないのに、12,000 円も消えた。悲しみに打ちひしがれた僕は、何をする気も起きず、しばし自室でぼーっとしてた。ほんとは空港の帰りに本屋によって、それをツマミに居酒屋で独り飲もうかなどと考えていたが、そんな気はとうに失せてしまっていた。

すると R 君が Slack で「街に出てくる気はないか」と言う。街での用事のついでに、僕を慰めてくれるらしい。家から出るのは面倒くさいという気分がないといえばウソにはなるが、気持ちはありがたく、ヘッドフォンと新書と財布と家のカギだけを小さなカバンに詰めて、バスに飛び乗った。


バスは堀端を通って市役所の脇を抜け、市駅へ向かう。待ち合わせまでにはまだ時間があるので、終点の一つ手前、千舟町のバス停で降りて、ジュンク堂へ寄る。振り返ると松山城の天守閣が望めて、自分はこの辺りが割と好きだ。

本屋では分厚い本3冊と、文庫本1冊を買った。

負債論 貨幣と暴力の5000年

負債論 貨幣と暴力の5000年

イスラム帝国夜話(上)

イスラム帝国夜話(上)

イスラム帝国夜話(下)

イスラム帝国夜話(下)

リヴァイアサン2 (光文社古典新訳文庫)

リヴァイアサン2 (光文社古典新訳文庫)

お会計は4万円。値段を見ずにカウンターで生産をしてしまったのだけど『タヌーヒー』(上下巻)が割と高かったみたい。もう今月は本を買わない(買えない)。


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6時前、R 君と U さんと落ち合い、少し歩いて U さん行きつけの呑み屋に入る。ハギのお刺身があったので、ポンズにキモをいっぱいぶち込んで食べた……満足。何の話をしたのかはあまり思い出せないけれど、割と楽しく過ごせた。楽しかったので、ついここのお会計は全部自分がもってしまう。

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U さんとはそこでお別れした。明日も無職の仕事があるので早めに切り上げようとは心掛けていたのだけど、ちょっと飲み足りなかったので R 君を誘って2次会に向かう。今度は R 君が奢ってくれるというので、出汁茶漬け屋さんに入った。前々から気になっていたのだけど、ちょっと高そうで気が引けていたが、他人の財布なのだから、なに、構うことはない。

店はコの字型のカウンター形式になっていて、真ん中で板前さんがキビキビと動いていた。出汁をたたえた小さめの鍋がいくつもホットプレートの上に載っていて、いい香りがするような気がしないでもない(← 酔っぱらって嗅覚はすでにない)。本当は出汁茶漬け屋さんなのだけど、単品のメニューもあったので、まずはといくつか頼んでみると、どれも大変美味しい。これは期待が持てそうだ。

出汁茶漬けの種類は、1,000円ぐらいのモノから伊勢エビ 5,000 円までさまざま。一瞬だけ「伊勢エビを頼んでやろうか」などと企んでいたのだけど、イカスミの出汁茶漬けを幸せそうに食べてる R 君を見ると、それも酷な気がする。そんなわけで、焼き白子を頼んだら――品切れでした。まぁ、悪いこと考える子には、こういう罰があるんだな。でも、代わりに頼んだハモも美味しく……ってか、むしろこっちでよかったか? 大変幸せな感じでした。

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P.S.

松山:最近食べたもの

奴寿司(2018/09/17)

父がそろそろまた海外出張に出るというので、送別会も兼ねて道後まで出かけた。初めて入るという「飛鳥の湯」を案内し、その前にある寿司屋「奴寿司」に入る。ここは以前にも友人が遊びに来た時に使ったが、大将の愛想がよいのが印象的だった。うちの父はすぐ料理にケチをつけるのがダメなところだと思うけれど、ここならば楽しく話ができるだろう。

その日は確か月曜日(敬老感謝の日で休み)で、市場から仕入れがなく、お魚の種類はあまりなかったけれど、それでもお刺身をつまみながらお酒を飲んでるうち、次第に場も温まってきた。すると、一人の外人さんが暖簾をくぐって入ってくる。ラテン系の鼻の高いイケメンだ。さすが道後、外人さんのお客さんもくるんだなぁ……っていうか、接客とか大丈夫なのかなぁ、と思ってみていると、流石というべきか、大将は英訳された・写真付きのメニューを片手に、べったべたな英語で案内を始めるではないか。意思疎通もちゃんとできているようで、モノの数秒で何を注文するかが決まったようだ。道後温泉本館の受付のおばちゃんが外人のお客さんを相手するのも見たことがあるが、どうして、みんな堂々としていてすごい。自分にもそういう度胸があればいいのだが。

ちなみに、外人のお兄ちゃんはイタリアから来たのだそう。近所に住んでいるのだという女の子が一人、また店にやってきたので、途中からお相手はそっちの方にお任せしたのだが(おっさんとしゃべるよりかわいい女の子としゃべる方がいい思い出になるやろう!)、PENTAX のよさげなカメラをもった気さくな人で、つたない英語で「なんでイタリア人は女の子を見るとすぐに話しかけるのですか?」と失礼なことを聞いても、爆笑するばかりで、けっして怒ったりはしなかった。あとは「英語で"敬老の日"ってなんていうんだろう?」みたいな話をしてた気がする(自分は適当に a national holiday for old men and women みたいに表現してたが、本当は Respect for the Aged Day and Seniors' Day などというのだそうな)。

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そのあと、大将は「作りすぎたから」と煮つけを出してくれた。これがまたおいしい。あまりこういう店で写真を撮らないようにしているのだけど、これだけは記念に撮っておいた。お土産に太巻きもいただいて、楽しく過ごすことができた。

瀬戸寿司(2018/09/28)

瀬戸寿司は三番町八坂通りにあるお寿司屋さん。その日は「笠組」で父と夕食をとったあと、酔っぱらった父をそのままタクシーで家へ送り返し、三津浜から @ramusara さんを召喚して街でのんでいた。最初の店は庶民的な雰囲気に好感が持てるいいお店だったが、それほど美味しくなかったというのもあり、口直しというわけではないが、たまたま見つけたお寿司屋さんの戸を叩いてみることにした。

今思えば、財布の中身も確認せずに豪胆なことをしたもんだと思う。

カウンターで腰を下ろし、正直に「3軒目なんですよー(@ramusara さんは2件目だけどwww)」などと白状すると、お通しとお刺身をよしなに整えてくれる。ヘビーなのはもうダメだけど、まだお酒は飲みたい、そのお供になるようなおいしいものを胃袋の隙間に入れたい――というフワッとした要求に応えてくれるちょうどいい献立で、実はここで初めて「あれ、ここ、高くてよいところじゃねーのか?」と気づいた。

使ってる器も面白い。カケたところは、金で継いである。話を聞くに、作陶も大将自らがなされるとの由。そこから話が広がり、書の話や茶道のお話なんかをすることになった気がする。まぁ、自分はお茶なんぞしたことはないのだが、有名な茶器の謂れなどは「へうげもの」(や博物館など)でお勉強していて、ちょっとは知っていたのだ(えっへん!

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

そしたら、帰りに金で継いだ器をいただいてしまった。自分は器の良し悪しのわからない男だけど、なかなか味のあるモノだと思う。さっそく父ちゃんがこれで卵かけご飯を食ってたけど、何やら美味しく感じるのだそうな。自分だったらせめてもう少し小さめに盛るけどな……(

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ちなみに、お会計は一人8000円位だった。最後、お寿司をちょっとつまんだ程度だったのにで、この程度の致命傷で済んだけど、しょっぱなから行ったら割と取られそうだな。でも、今度はゆっくり・ガッツリ食べに行きたいなーと思った。

炭焼酒房 嬉楽家(2018/10/06)

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10月6日は、松山のお祭り。その日は行きつけの居酒屋のいも煮大会に誘っていただいていたので、2人ほど誘ってお邪魔した。通いだして割と長いけど、こういうのに誘ってもらえるのは初めて。去年は初めてミカンもらったし、ようやく松山にもなじめてきたのかなぁ、と感じる。

午後2時から、ほくほくした伊予美人のいも煮をつつきながら、ながながと飲むのは楽しい。途中、お神輿がやってきたのでちょっと乱暴めに激励してあげる。外から来た人間なので、こういう祭りには参加せず、遠巻きに眺めて楽しむだけだったけど、ちょっと身近に感じました。

9月19日~20日:ダークみきゃんのメロンパン

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19日は朝の3時に起きて、お仕事。日本ネットクリエイター協会から口座振替依頼書がきていたので、仕事がひと段落ついた11時ごろにポストへ投函しに行く。ちょうどお財布も持っていたので、ついでに散髪屋にも寄る。さすがに平日(水曜日)なだけあって、客は一人だけで、すんなり髪を切ってもらえた。少しだけ男前になる。

最近、あまりちゃんと寝られていなかったせいか、昼過ぎ、とうとう睡魔が限界に達する。親父には夕ご飯になったら起こすように伝え、お布団でちょっと仮眠。ご飯を食べた後も眠くて眠くて、再び布団に潜り込んだのだけど、おかんから LINE がきたので、しばし談笑する。結局1時間ぐらいしゃべったが、さすがに相手するのも厳しくなってきたので、暇を告げて LINE を切った。その直後、意識が切れて、気が付いたらその次の日の朝3時だった。

最近はこんな暮らしで、あまり人権がないなと感じる。今日(20日)も3時から仕事してしまったけれど、もうあまり仕事はしないでおこうと思った。少し頑張りすぎのような気がしてる。連休明けの労働時間は10時間いってたしな……6時間以上は命を縮める。

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それはそうと、朝ごはんは「ダークみきゃんのメロンパン 清見オレンジ&ホイップ」をたべた。「ダークみきゃん」というのは、愛媛県のゆるキャラ。もともとはミカンをモチーフにした「みきゃん」というのがいたのだけど、何となくいい子過ぎてあまり存在感がなかった(独断と偏見)。そこで「カビがはえてしまったミカン」をベースに開発された悪役がこいつ。最近はみきゃん(♀?)とイチャイチャしてる感じがあって、個人的に「リア獣死ね」と思ってる。

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パッケージは耳と目、口を残して透明になっており、普通より少し緑がかったメロンパンがダークみきゃんの顔になるようにデザインされている。「カビがはえてしまったミカン」のキャラでメロンパンを作るという発想は、なかなかすごくないか。もしカビが生えた商品を棚に並べちゃうみたいな事故が発生したら笑えないな。

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とりあえず一口食べた感じ、この緑っぽいのはカビではないようだ。安心して食べられると思う。

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パンのなかには甘酸っぱいミカンのゼリー(マーマレードジャムみたいな感じだ)が入っていて、口当たりはさわやかだ。フツーにアリというか、「メロンパンってなんなんだっけ……」という問いを投げかける逸品になっている。まぁ、もともとメロンパンはメロン味ではないんだが……マジでメロンパンとはなんぞや。まぁ、機会があればもう一度食べてもいいなと思った。ごちそうさま。