だるろぐ

明日できることは、今日しない。

歴史

『英仏百年戦争』

英仏百年戦争 (集英社新書)作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/09/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 百年戦争(ひゃくねんせんそう、英語: Hundred Years' War、フランス語: Guerre de Cent Ans)は、フランス王国の王位継承…

散策:藤堂高吉と名張城(?)。そして名松線

先日、名張までお墓参りに行ってきました。そのついでに、名張藤堂家邸跡を訪ねてみました。史跡としてはたいして大きくないし、有名でもないのですが、ここにも歴史がいっぱい詰まっていました。 朝から伊賀牛すじカレー 朝食はホテルの“伊賀牛すじカレー”…

『メソポタミアとインダスのあいだ: 知られざる海洋の古代文明』

メソポタミアとインダスのあいだ: 知られざる海洋の古代文明 (筑摩選書)作者: 後藤健出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/12/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る灌漑農業により余剰人口を養えるほどの農作物が得られるようになったので…

独断と偏見による簡単な伊賀の国の歴史

伊賀の国は大和・山城・近江・伊勢に隣接する地域で、割と古くからそこそこ栄えていたらしい。ヤマト朝廷は尾張をはじめとする東国とも縁戚関係をもっていたが、おそらくこの地を往来したことだろう。名張と伊賀神戸の間にある美旗の地には古墳群があり(美…

『物語 チェコの歴史 森と高原と古城の国』

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』というマンガをこの前読んだのですが、そう言えば「チェコの歴史ってあんまり知らんなぁ」と思い、手に取ってみました(電子書籍だから触れないんですけどね!)。ちなみに、この本を読むまでの僕のチェコのイメージは…

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』

1420年、ボヘミア王国。戦争により家族を虐殺された12歳の少女シャールカは、フス派義勇軍の英雄ヤン・ジシュカに導かれ、仲間たちと共に反カトリックの戦いに身を投じていく。15世紀、中央ヨーロッパで起こり「宗教改革」の端緒となった「フス戦争」をモチ…

徳田本電子版『全訳資治通鑑 1戦国時代』

徳田本電子版 全訳資治通鑑 1 戦国時代出版社/メーカー: アーティスタ社発売日: 2015/06/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る1巻は半分ぐらいが目次ということで、ほぼ半額の491円。まぁ、お試しということもあり、とりあえず買ってみた。『資…

『瀬戸内の海賊: 村上武吉の戦い【増補改訂版】』

瀬戸内の海賊: 村上武吉の戦い【増補改訂版】 (新潮選書)作者: 山内譲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『村上海賊の娘 上巻』の元ネタになったとかなっていないとかいう本(『村上海賊の娘』はまだ読ん…

最近買ってる歴史っぽいマンガ

『ホークウッド』 ホークウッド (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: トミイ大塚出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー発売日: 2013/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るこれは以前に紹介した。正直、エドワード黒太子あたり…

和風おっぱいアーマー? の伝説を求めて。『鶴姫伝説』を観に行ったった。

お前ら、ちょっとこれを見てくれ。この前、大山祇神社で買った『大三島の胴丸』という本の一ページなんだが……右は重要文化財の「藍韋威肩腰白胴丸・大袖付」。南北朝期の逸品で、かの岡倉天心が修理したそうや。左は、これも重要文化財の「紺糸裾素懸威胴丸…

『魏晋南北朝』

魏晋南北朝 (講談社学術文庫)作者: 川勝義雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/05/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見る最近は“つまみ読み”が多くて、ここ二か月読了がなかったらしい。あかんあかん……。本書は『…

湯築城(道後公園)に行ったきたった。

引っ越してもうすぐ2年になるのに、まだ行ったことがなかったので、ぶらりといってきました。 越智氏・河野氏 伊予国守護・河野氏が築いた城です。松山と言えば伊予松山城が有名ですが、中世ではここが伊予の政治・経済の中心地でした(たぶん)。そもそも、…

『「城取り」の軍事学―築城者の視点から考える戦国の城』

「城取り」の軍事学―築城者の視点から考える戦国の城作者: 西股総生出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2013/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る『戦国の軍隊―現代軍事学から見た戦国大名の軍勢』 - だるろぐ の続編。著者は…

ジャガイモで始まる世界史

農林水産省は19日、ジャガイモやトマトなどの農作物を枯らす病害虫「ジャガイモシロシストセンチュウ」を北海道網走市内の数カ所の農場で確認したと発表した。農作物に大きな被害を与える恐れのある「重要病害虫」に指定されており、国内での確認は初めて。 …

『戦国の軍隊―現代軍事学から見た戦国大名の軍勢』

戦国の軍隊―現代軍事学から見た戦国大名の軍勢作者: 西股総生出版社/メーカー: 学研パブリッシング発売日: 2012/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (7件) を見る 第1章 戦いの現場から――天正十八年の山中城攻防戦 箱根路の…

『ホークウッド』

(コミックフラッパー)" title="ホークウッド (コミックフラッパー)">ホークウッド (コミックフラッパー)作者: トミイ大塚出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー発売日: 2013/07/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る実在した傭兵隊長…

『魚で始まる世界史: ニシンとタラとヨーロッパ』

魚で始まる世界史: ニシンとタラとヨーロッパ (平凡社新書)作者: 越智敏之出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2014/06/13メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る著名な文学作品を引きながら*1、お魚――とくにニシンとタラ――が世界史にどんな影響を与え…

『兵器と戦術の日本史』

兵器と戦術の日本史 (中公文庫)作者: 金子常規出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/03/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『兵器と戦術の世界史』 - だるろぐ の続編。前作と違い、ケースが日本史に絞られている。対外戦争と異なり、…

古代の"幻の城”屋嶋城(やしまのき)を見てきた。

高松市の屋島で復元工事が進んでいた古代山城「屋嶋城」の城壁が完成し、15日に報道陣に公開された。7世紀後半に築城された記録が残るが、遺構が確認できず「幻の城」とも呼ばれていた。市の担当者は「古代東アジアの歴史を体感できる重要な施設。歴史ロ…

プルタルコス『英雄伝4』

英雄伝4 (西洋古典叢書)作者: プルタルコス,Plutarchus,城江良和出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2015/05/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る キモンとルクルス どっちもお金持ち。とくにルクルスは超のつく美食家として有名…

『ヒストリエ 9』 おれのアッタロスさんがぐんぐんカッコよくなる件について

ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)作者: 岩明均出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/05/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (16件) を見る アッタロス(ギリシャ語 Άτταλος、英語 Attalus、紀元前390年 - 紀元前336年)は、古代マケドニア王ピリッポス…

ごくごく簡単な砲の歴史

別に専門家でも何でもないので、割とアバウトな感じです。ゴメンナサイ。 火砲の誕生 大砲(たいほう)は、火薬の燃焼力を用いて大型の弾丸を高速で発射し、弾丸の運動量または弾丸自体の化学的な爆発によって敵および構造物を破壊・殺傷する兵器(武器)の…

現存12天守のひとつなのに、松山城が国宝じゃないのってなんでなんだろう

文化審議会(宮田亮平会長)は15日、江戸時代初めに築かれた松江城天守(松江市)を国宝に、現在は東京都庭園美術館として利用されている旧朝香宮邸(東京都港区)など9件の建造物を新たに重要文化財に指定するよう、下村博文文部科学相に答申した。山梨…

古代ギリシア

ボイオティアとかエウボイアとか言われてもさっぱりで、本を読み進めるのが苦痛になってきたので、地図を作ってみた。ギリシアは、大きく分けて4つの部分に分かたれる。 ギリシア本土:“ギリシアの背骨”ピンダロス山脈が東西に分かつ ギリシア西部:イオニア…

『アゲシラオス』

クセノポン小品集 (西洋古典叢書)作者: クセノポン,松本仁助出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2000/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る『クセノポン小品集』より。アゲシラオスについては Wikipedia(アゲシラオ…

『ヒエロン――または僭主的な人』

クセノポン小品集 (西洋古典叢書)作者: クセノポン,松本仁助出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2000/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る『クセノポン小品集 (西洋古典叢書)』の一遍。この本に収録されている『ラ…

『ナポレオン ―獅子の時代』

ナポレオン 1―獅子の時代 (ヤングキングコミックス)作者: 長谷川哲也出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2003/10/24メディア: コミック購入: 3人 クリック: 73回この商品を含むブログ (37件) を見るマンガを大人買いしたのは久しぶりかも。1巻目だけ試しで…

『ヴァロワ朝 フランス王朝史2』

ヴァロワ朝 フランス王朝史2 (講談社現代新書)作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る『カペー朝 フランス王朝史1』 - だるろぐ の続き。比較的順調に王位を継承していたカペー家が急転…

『カペー朝 フランス王朝史1』

カペー朝 フランス王朝史1 (講談社現代新書)作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/06/28メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る小説フランス革命シリーズを読んでいて、“市民ルイ・カペー”が断頭台の露と消えたところだけど、それはち…

『シュメル神話の世界』『シュメル』

シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)作者: 岡田明子,小林登志子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/07/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る面白いは面白いのだけど、シュメールのことがあんまりよく分かってな…